全国体験活動指導者認定委員会
委員長 鈴木 恒夫
子どもの頃の体験は人生の基盤であり、豊富な体験が、大人になってからのモラル、やる気などの「生きる力」を養成しています。しかしながら、近年、体力低下やいじめ・自殺の多発、不登校・ひきこもりの増加など、青少年の抱える課題が問題となっており、それらは子どもの頃の体験の機会が減少していることと無縁ではありません。
青少年の抱える課題を解消し、健全な育成を図るためには、家庭、地域、学校のあらゆる場で、体験活動の機会を提供することが極めて重要です。「全国体験活動指導者認定委員会」は、青少年をはじめとした多くの人々の体験活動を推進するために創設されました。
自然体験活動には、キャンプ、登山、ハイキング、カヤック、自然観察、農林漁業体験など、多様なフィールドで様々な活動があります。自然の中で感性を磨いたり、土地の伝統文化や食文化に触れたりと、専門的な知識と技術をもって自然体験活動の普及や振興に貢献するのが「自然体験活動指導者」です。
自然体験活動指導者として、様々なフィールドで自然の素晴らしさを伝えることができるとともに、全国の指導者が集う研修会や交流会に参加でき、活動団体や専門分野を超えたネットワークづくりや情報交換が可能です。
養成講習を受講し、修了する必要があります。養成団体(養成講習を実施する全国体験活動指導者認定委員会が認めた団体)は全国各地に存在し、それぞれの養成団体は、共通のカリキュラムに沿って養成講習を実施しています。
自然体験活動指導者には、専門的な知識や経験に基づいて様々な資格があります。
NEALリーダー |
NEALインストラクター |
NEALコーディネーター |
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概論 I |
演習 I |
概論 II |
演習 II |
概論 III |
演習 III |
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ガイダンス | 1.0時間 |
- |
1.0時間 |
- |
1.0時間 |
- |
青少年教育における体験活動 | 1.5時間 |
- |
- |
- |
1.5時間 |
- |
学校教育における体験活動 | - |
- |
1.5時間 |
- |
1.5時間 |
- |
自然体験活動の特質 | 3.0時間 |
3.0時間 |
1.5時間 |
3.0時間 |
3.0時間 |
3.0時間 |
対象者理解 | 1.5時間 |
3.0時間 |
3.0時間 |
3.0時間 |
4.5時間 |
4.5時間 |
自然体験活動の指導 | 1.5時間 |
3.0時間 |
3.0時間 |
3.0時間 |
3.0時間 |
3.0時間 |
自然体験活動の技術 | 6.0時間 |
6.0時間 |
3.0時間 |
4.5時間 |
- |
- |
自然体験活動の安全管理 | 3.0時間 |
3.0時間 |
3.0時間 |
7.5時間 |
3.0時間 |
3.0時間 |
自然体験活動の企画・運営 | - |
- |
6.0時間 |
6.0時間 |
9.0時間 |
9.0時間 |
認定試験 | 0.5時間 |
- |
0.5時間 |
- |
0.5時間 |
- |
総計 |
18.0時間 |
18.0時間 |
22.5時間 |
27.0時間 |
27.0時間 |
22.5時間 |
青少年をはじめとする多くの人々の体験活動を推進するため、体験活動にかかる指導者の資質と指導力の向上を図ることを目的としています。
国立青少年教育振興機構をはじめとした体験活動に関する関係機関・団体、有識者等からなり、主に養成団体・指導者の資格認定や登録証の発行を行います。
全国体験活動指導者認定委員会が設置し、主に養成団体や指導者資格の認定審査、自然体験活動指導者の登録、有資格者の活動促進等の業務を行います。
自然体験活動部会は自然体験活動推進協議会をはじめとした自然体験活動に関する関係機関・団体、有識者等から構成されています。